インデックスファンドとは?基本の仕組みをわかりやすく解説

投資信託

インデックスファンドとは、株価指数と同じ値動きを目指す投資信託のことです。
株価指数に合わせて、自動で分散投資できるため、投資初心者にも人気の金融商品です。
「インデックスファンドって何?」「どのくらい資産が増えるの?」という方向けに、インデックスファンドの仕組みをわかりやすく解説します。

インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、投資信託の一つで、株価指数と同じ値動きを目指す投資信託のことです。
インデックスファンドの特長は、大きく3つあります。

  • 株価指数と同じ値動きを目指す
  • 市場全体に分散投資できる
  • 運用コストが安い

「そもそも、投資信託がよくわからない」という方は、投資信託の仕組みについて解説した記事がありますので、よければ参考にしてください。

株価指数と同じ値動きを目指す

インデックスファンドの「インデックス」とは、株価指数のことです。
株価指数には、日本の株式市場の代表的な株価指数「日経平均株価」や、米国500社の株価指数「S&P500」、全世界の株価指数「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」など、いろいろな株価指数があります。

インデックスファンドは、この株価指数と同じ値動きを目指して運用します。
投資信託が目指す株価指数を「ベンチマーク」といいます。

上のグラフは、日経平均株価をベンチマークとする「ニッセイ日経225インデックスファンド」の基準価額と、日経平均株価の推移を比較したものです。
ニッセイ日経225インデックスファンドの値動きは、ほぼ、日経平均株価に連動していることが分かります。

日経平均株価をベンチマークとするインデックスファンドは、他にもあります。

これらは、どれも日経平均株価と同じ値動きを目指しているため、運用成績はどれも同じ結果になります。
購入する際は、信託報酬(運用手数料)や、純資産総額(投資信託の資産総額)といった、値動き以外の条件を基準に選ぶことになります。

市場全体に分散投資できる

株価指数と同じ値動きをするためには、株価指数を構成する企業の株式を、同じ比率で保有する必要があります。
先ほどの、ニッセイ日経225インデックスファンドは、日経平均株価に採用されている225社の株式を、日経平均株価と同じ割合で保有しています。
これにより、自動的に、日経平均株価と同じ値動きになるというわけです。

日経平均株価や、TOPIXに連動するインデックスファンドを一つ持っていれば、それだけでプライム市場全体に、バランスよく分散投資していることになります。

国内だけでなく、世界中の株式市場に分散投資することもできます。
例えば、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」というインデックスファンドは、全世界の株価指数「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークとしています。
これ一つ持っているだけで、アメリカ・イギリス・フランスといった先進国から、中国・インド・ブラジルといった新興国まで、世界中の国全体に、バランスよく分散投資していることになります。

運用コストが安い

投資信託は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが運用してくれるため、運用手数料が発生します。
この運用手数料を「信託報酬」といいます。

投資信託には、インデックスファンドの他に、「アクティブファンド」という商品があります。
アクティブファンドとは、株価指数を上回る運用成績を目指す投資信託のことです。
ファンドマネージャーが、様々な企業を調査・分析して、利益を出そうと努力するため、信託報酬は高くなります。

これに対して、インデックスファンドは、株価指数と同じ値動きを目指しているため、保有すべき株式は自動的に決まってきます。
凄腕のファンドマネージャーを必要としないため、運用コストを抑えることができ、信託報酬も安く設定することができるというわけです。

どのくらい儲かるの?

インデックスファンドの平均利回りは、全世界株式で5%前後です。
利回りとは、1年間の投資金額に対する利益の割合のことをいいます。
例えば、100万円投資して、1年後に5万円の利益が出た場合、利回りは5%ということになります。
計算式は以下の通りです。

年間利益5万円 ÷ 投資金額100万円 × 100 = 利回り5%

思ったより少ないと感じるかもしれませんが、利回り5%のインデックスファンドに、毎月5万円ずつ、20年間投資を続けた場合、どのくらい資産が増えるのか見てみましょう。

毎月5万円積み立てると、20年後には、元本は12,000,000円になります。
長期投資の複利効果によって、利益は8,552,000円になり、資産合計額は20,552,000円にもなります。
さらに、25年後の資産合計額は29,775,000円、30年後の資産合計額は41,612,000円になります。
できるだけ早く始めて、長く投資を続けることで、資産はどんどん膨らんでいきます。

金融庁のHPで、資産の増え方をシミュレーションできるので、試してみてはいかがでしょうか。
資産運用シミュレーション

おわりに

インデックスファンドは、長期的に続ければ、資産が膨らむ可能性が高く、少しの資金で自動で分散投資することができます。
証券口座を開設すれば、100円といった少額で、すぐに始めることができます。
自分が許容できる範囲内の金額で、毎月コツコツ積み立ててみてはいかがでしょうか。

今後も、投資信託に関する基礎知識を解説させていただきますので、参考にしていただければ嬉しく思います。

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