長期投資するなら知っておきたい単利と複利の違いとは?

投資信託

金融商品の利息には、単利と複利の2種類あります。
長期の資産運用では、複利の運用が効果的です。
複利は、長期投資との相性がよく、複利の力を活かすことで、将来の資産は大きく変わります。
「単利と複利の違いって?」「どのくらい差が出るの?」という方向けに、単利と複利の意味と違いをわかりやすく解説します。

単利とは?

単利とは、元本に対して、毎年利息が付く計算方法のことです。
年利10%の金融商品に100万円投資した場合、元本100万円に対して、毎年10万円の利息が付きます。

1年目 110万円
2年目 120万円
3年目 130万円
4年目 140万円
5年目 150万円

このように、単純に、毎年10万円ずつ増えていきます。
単利は、利息を分配金として受け取るため、元本は当初の金額のまま変わりません。
元本が変わらないため、受け取る利息の金額も毎回同じです。
単利の金融商品には、国債や、分配型の投資信託などがあります。

複利とは?

複利とは、元本とその利息に対して、毎年利息が付く計算方法のことです。
年利10%の金融商品に100万円投資した場合の、単利との違いを見てみましょう。

1年目 110万円
2年目 121万円
3年目 133万円
4年目 146万円
5年目 161万円

2年目以降は、10万円の利息も元本に回して再投資されます。
つまり、100万円ではなく、110万円が利息付与の対象になるということです。
利息を分配金として受け取れない代わりに、元本自体が利息の分だけ増えていきます。
複利の金融商品には、分配金の再投資型の投資信託や、ロボアドバイザーなどがあります。

長期投資の複利効果

複利は、長期投資との相性がよく、時間が経てば経つほど、効果が大きくなります。
5年10年程度では、単利と複利で大きな差はありませんが、20年30年の長期となると、複利はその効果を発揮します。

年利10%の金融商品に100万円投資して、30年間運用した場合の単利と複利の比較です。

単利複利
スタート1,000,000円1,100,000円
1年目1,100,000円1,100,000円0円
5年目1,500,000円1,610,510円110,510円
10年目2,000,000円2,593,742円593,742円
15年目2,500,000円4,177,248円1,677,248円
20年目3,000,000円6,727,500円3,727,500円
25年目3,500,000円10,834,706円7,334,706円
30年目4,000,000円17,449,402円13,449,402円

徐々に差が開いていき、30年目には、4倍以上の差が開きます。
このように、複利の効果を十分に発揮するには、時間が必要になります。
できるだけ早く始めて、長く投資を続けることで、資産はどんどん膨らんでいきます。

高精度計算サイトで、単利と複利の比較ができるので、試してみてはいかがでしょうか。
単利と複利の違い – 高精度計算サイト

余談ですが、銀行預金の利息も複利です。
ですが、銀行の金利は、0.001%と非常に低金利です。
30年間、銀行に100万円預けても、たった300円にしかなりません。
もちろん、銀行に預けることで、お金を確実に保有できるメリットはありますが、資産を増やす目的で利用することは、効果的ではありません。

おわりに

長期の資産運用では、断然、複利の方が効果的です。
長期投資と複利の力で、効果的な資産運用を目指してみてはいかがでしょうか。

今後も、投資信託に関する基礎知識を解説させていただきますので、参考にしていただければ嬉しく思います。

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