基準価額とは?投資信託はどうして100円で購入できるの?

投資信託

基準価額とは、投資信託の値段のことで、投資信託を購入・売却する際は、基準価額をもとに行われます。
基準価額は日々変動していて、運用会社によって、1日1回算出されます。
「基準価額って何?」「どのように算出されるの?」という方向けに、わかりやすく解説します。

基準価額とは?

基準価額とは、投資信託の値段のことです。
投資信託を購入・売却する際は、基準価額をもとに売買取引が行われます。

人気の投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基準価額を見てみましょう。

赤枠部分が基準価額です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)という投資信託の値段は、2022年9月13日現在、20,424円です。
普通の買い物であれば、20,424円なければ、20,424円の商品を購入することはできません。
ですが、投資信託は、20,424円なくても、100円で購入することができます。

20,424円の金融商品を、どうして100円で購入することができるのでしょうか。

どうして100円で購入できるの?

投資信託の購入単位を「口」といいます。
投資信託は、1口単位で購入することができます。
スーパーに売っている、きゅうりの購入単位は「本」です。
きゅうり1本を80円で買う、アジ1匹を200円で買うといったように、投資信託1口を○○円で買うといった具合です。

基準価額というのは、1口の値段ではなく、1万口あたりの値段です。
基準価額が20,000円の投資信託の場合、1万口あたりの値段が20,000円ということです。
すると、1口の値段は2円(20,000円 ÷ 1万口)ということになります。

では、2円あれば、投資信託を購入できるかというと、さすがに2円では購入できません。
金融機関によって、最低購入単位が定められています。

画面上部に、「100円投資」と表示されています。
これは、100円で購入できるという意味です。

基準価額は20,424円ですので、1口の値段は、およそ2円です。
100円で購入できるということは、最低購入単位は50口(100円 ÷ 2円)ということになります。
このように、基準価額と同じ金額がなくても、購入することができます。

基準価額はどのように決まるの?

基準価額の算出方法は、以下の通りです。

純資産総額 ÷ 総口数 = 基準価額

純資産総額とは、投資信託に集まっている金額のことで、投資信託の資産のことです。
投資信託は、この資産を使って運用を行います。
純資産総額を、投資信託の総口数で割ると、基準価額が算出されます。
例えば、純資産総額14万円の投資信託を、Aさん5万口、Bさん4万口、Cさん1万口購入していて、総口数10万口の場合、1口の値段は1.4円です。

純資産総額14万円 ÷ 総口数10万口 = 1口1.4円

基準価額は、1万口あたりの値段ですので、基準価額は14,000円(1.4円 × 1万口)ということになります。

おわりに

投資信託の基準価額は、日々変動しています。
投資信託を購入・売却する際は、基準価額をもとに行われるため、基準価額の変動によって、利益、または損失が発生します。
自分が保有している、もしくは、購入を検討している投資信託の値段はいくらなのか、あらためて確認してみてはいかがでしょうか。

今後も、投資信託に関する基礎知識を解説させていただきますので、参考にしていただければ嬉しく思います。

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